FRB (Federal Reserve Board, 連邦準備制度理事会) は、アメリカ合衆国の中央銀行制度であり、金融政策を担う機関です。
FRBの主な役割:
- 金融政策の策定と実施: 雇用の最大化と物価の安定という2つの目標を達成するため、金融政策を決定し、実施します。金融政策には、政策金利の調整、公開市場操作、預金準備率の変更などが含まれます。
- 金融機関の監督と規制: 金融システムの安定性を維持するため、銀行などの金融機関を監督し、規制します。
- 支払システムの維持: 安全で効率的な決済システムを提供し、金融機関間の資金決済を円滑にします。
- 金融に関する調査・分析: 金融市場や経済の動向を調査・分析し、金融政策の決定に役立てます。
FRBの組織:
- 理事会: 7人の理事で構成され、金融政策の意思決定機関である連邦公開市場委員会 (FOMC) を構成します。理事は大統領が任命し、上院が承認します。
- 連邦公開市場委員会 (FOMC): 理事会のメンバーと各地区の連邦準備銀行の総裁で構成され、金融政策の具体的な内容を決定します。
- 連邦準備銀行: 全米12地区に所在する12の連邦準備銀行は、各地区の金融機関に対するサービス提供や、貨幣の発行などを行います。
FRBの金融政策:
FRBは、主に以下の3つの手段を用いて金融政策を実施します。
- 政策金利の調整: 金融機関間の資金貸借の際の金利であるフェデラルファンド金利を誘導目標として設定し、市場の金利水準を誘導します。
- 公開市場操作: 国債などの売買を通じて、市場の資金量を調整します。
- 預金準備率の変更: 金融機関が預金残高に対して保有しなければならない準備金の割合を変更することで、金融機関の貸出能力を調整します。
FRBの独立性:
FRBは、政府からの独立性を保障されています。これにより、政治的な圧力に左右されずに、長期的な視点から金融政策を決定することができます。
FRBと日本経済:
FRBの金融政策は、アメリカ経済だけでなく、世界経済にも大きな影響を与えます。特に、日本の金融市場は、アメリカの金利動向やドル円レートの変動に影響を受けやすい傾向があります。