
テレビで報道されているリースバックとは、自宅に住み続けながら資金を調達できる便利な手段ですが、残念ながら悪質な業者による詐欺やトラブルも報告されています。ここでは、リースバック詐欺の手口、特徴、被害に遭わないための対策について解説します。
リースバック詐欺の手口
- 強引な勧誘: 不安を煽るような言葉で契約を急がせる。(何時間も居座る)
- 不当に低い売却価格: 相場よりも大幅に低い価格で買い叩く。(相場額を知る必要)
- 高すぎる家賃: 売却価格に見合わない高額な家賃を設定する。
- 買い戻しに関する虚偽の説明: 「必ず買い戻せる」などと嘘の説明をする、または不利な条件を提示する。
- 契約内容の不透明さ: 重要事項の説明を曖昧にしたり、不利な条項を隠したりする。
- 契約不適合責任の免責: 本来、売主が負うべき責任を免除する条項を設ける。
- 所有権移転後の不当な要求: 修繕費用の負担や不当な立ち退き要求などを行う。
- 公的機関を装った詐欺: 和解金や保証金名目で金銭を要求し、リースバックを勧める。
リースバック詐欺の特徴
- 相場とかけ離れた条件: 売却価格が極端に安い、家賃が異常に高いなど。
- 口頭での約束を重視する: 契約書に重要な事項が明記されていない。
- 契約を急がせる: 検討する時間を与えない。
- 業者の情報が不明確: 所在地や連絡先が曖昧、過去の取引実績が確認できない。
- 誇大広告や甘い言葉: デメリットを隠し、メリットばかりを強調する。
リースバック詐欺に遭わないための対策
- 複数の業者から見積もりを取る: 複数の業者を比較検討し、適正な売却価格と家賃相場を把握しましょう。
- 契約内容を隅々まで確認する: 売買契約書、賃貸借契約書、買い戻しに関する特約などを注意深く 確認し、不明な点は必ず質問しましょう。(その場で印鑑を押さない・契約はしない)
- 重要事項説明をしっかり受ける: 宅地建物取引士から、物件や契約に関する重要な事項の説明を受けましょう。
- 買い戻し条件を明確にする: 買い戻しを希望する場合は、期間、価格、手続きなどを契約書に明記してもらいましょう。
- 実績のある信頼できる業者を選ぶ: 業者のホームページや口コミなどを確認し、信頼できる業者を選びましょう。
- 少しでも不安を感じたら専門家に相談する: 不動産に詳しい弁護士やFP(ファイナンシャルプランナー)などに相談するのも有効です。
- 安易な即決は避ける: 慎重に検討し、納得のいくまで契約しないようにしましょう。
- 公的機関からの連絡を鵜呑みにしない: 身に覚えのない連絡には警戒し、安易にリースバックの話に乗らないようにしましょう。
- マンションなどでは、管理会社に相談する。
もし被害に遭ってしまったら
- 消費生活センター: 消費者ホットライン「188」に相談しましょう。
- 警察: 詐欺の疑いがある場合は、迷わず警察に相談しましょう。
- 弁護士: 法的なアドバイスやサポートを受けることができます。
- 国土交通省: 不動産業者に関する相談窓口があります。
リースバックは有効な資金調達の手段ですが、悪質な業者も存在します。上記の点に注意し、慎重に契約を進めるようにしてください。少しでも不安を感じたら、専門機関に相談することが大切です。